Ange(アンジュ)プロデュースの結婚式

小幡 高橋家 結婚披露パーティー

打ち合わせ

クリックで拡大します。

お二人は、千葉にお住まいでしたが、ご新婦が幼い頃からお世話になったおじ様が日曜学校の校長先生を勤める世田谷の基督教会でお式を挙げたいとのことでした。
その教会には付属の幼稚園があり、そこで、披露宴ができないだろうか?とのご相談を受けました。
通常幼稚園には、園児達が集まるホールがあるので、そこでの披露宴でよければ少人数であれば可能なのでは?ということでお引き受けいたしました。
最初招待人数が40名くらいとのお話でしたが、親戚武でなくご友人もお呼びしたいとのことで、どんどん人数が増え倍の80名以上になってしまいました。
付属の幼稚園のホールは都会の中にあるのでかなり小さく、お教室等を使用することも考えましたが、難しいとの事で、披露宴は他の会場を探すことになりました。

会場選び

クリックで拡大します。

まずは、教会の近くでの会場探しです。
何件かレストランやホールもありましたが、実際にお食事をしてみると、いまいちだったり、会場が狭かったりと、なかなかこれといった会場が見つかりませんでした。
少し離れた場所で探し、挙式の後に移動することも考えましたが、出席者の中に年配の方がいらっしゃるとの事で、移動も難しく、今回は頭を悩ませました。
そこで、思いついたのが、教会の礼拝堂の広さです。
幼稚園のホールに比べ教会の礼拝堂はかなり広くできていました。
お式が終了した後、こちらの礼拝堂を使用してパーティーを行うことができないものだろうか?と考えました。
そこで、牧師様にご相談してみると、実は以前に礼拝堂でパーティーをされた方がいらっしゃったそうです。
が、あまりの大騒ぎ振りに、礼拝堂の一部が破損してしまったというご経験があり、今回の提案にも最初はあまり良いお顔はされませんでした。
しかし、絶対に教会にはご迷惑をおかけしないことをお約束し、またご新婦のおじ様からもお願いしていただいたお陰で、なんとか許可を取り付けることができました。
神聖な礼拝堂の使用許可を出してくださった牧師様のご恩に報いるためにも、この結婚式は絶対に成功させたいと力が入りました。

衣装選び

クリックで拡大します。

続いては、お衣装選びです。
ご新婦はご自身で食器や雑貨を扱うおしゃれなお店を経営しており、買い付けもご自身で行われるほど、センスの良い方で、ご本人もモデルのようにスタイルも良く、目のパッチリとした素敵な女性です。
沢山の雑誌の中から、オリジナリティーのあるドレスをみつけられ、イメージもしっかりと固まっていらっしゃいました。
それを元に、ご新婦のご希望を業者に連絡。
ご新婦のイメージに合う衣装を用意していただきました。
今回は、ご自宅ではなく、直接業者の元へ行ってお選びいただきました。
何着か試着した中で、ワンショルダーのAラインドレスをお気に召していただき、その日のうちに決定しました。
今回もファーストレンタルという形をとり、ご新婦のサイズにあったドレスを発注することにしました。
バージンロードの長いりっぱな礼拝堂なので、お式の際にはロングの豪華なレースで縁取られたマリアベールを、そして披露宴の際には、イメージチェンジするためにショートベールを追加でご注文されました
音楽をご趣味とされているご新郎の衣装も、ご新婦のお衣装にあわせ、何十点とあるカタログのデザインの中から、これは!と思うものを数点選択し、後日試着。
その中から黒のフロックコートとドレスの色に合わせたベストとタイを選ばれました。

披露宴のイメージ作り

クリックで拡大します。

ご披露宴は、お二人のご希望で、「従来のホテル・式場ではなく教会の挙式であり、予算も限られているので、豪華さは少なくても暖かさが招待客に伝わるような手作り挙式を作り上げること」をコンセプトとしました。
「参加型の要素を取り入れ、主催者と招待客が一緒に作り上げるイベントにしたい」と、お二人ともお仕事でお忙しい中、とても一生懸命準備をされていらっしゃいました。
BGMは音楽をご趣味とされていらっしゃるご新郎が一つ一つ考え、引き出物は、雑貨店を経営されているご新婦のお店からセンスあるものを選びぬき、また得意の手作りPOPの要領で、ゲストブックやゲストルームに飾るお写真を作成されたり、更には、ご新婦のお母様がお得意の書道でウェルカムボードやご案内の張り紙を作ってくださったりと、お二人の人柄があらわれる手作りウェディングとなりました
また、ゲストに喜んでいただきたいと食事には徹底してこだわり、手作りで暖かみを持たせつつも、カジュアルすぎず、フォーマル感をもたせたセンスあるお料理をと、ご新婦がインターネットでケータリング会社を見つけられ、そちらでお願いすることになりました。

ヘアメイク・装花・お写真打ち合わせ

クリックで拡大します。

今回の挙式披露宴は、ご新郎ご新婦お二人のご友人がたくさん活躍してくださいました。
ヘアメイクは、ご新婦のお店のお客様!
普段はショップのメイクアップアドバイザーとして活躍されていらっしゃいますが、ご新婦がお願いしたところ、偶然にもブライダルメイクのプロフェッショナルだったことが判明し、とっても素敵に仕上げてくださいました。
それから、お写真は、ご近所に住み、以前にご新婦のお写真をおとりになったこともある実力のある写真家さんにお願いしました。
ご新婦のご希望通り、アートな写真に仕上がりました。
会場装花は、これまたご新婦のご友人、北九州にお住まいでしたが、メール・TEL・FAXなどを活用し、打ち合わせもばっちり!
芍薬をメインに仕上げたいというご新婦のご希望通りインパクトのある素敵な装飾になりました。
音響は、ご新郎と一緒に音楽をされていらっしゃるご友人が行ってくださいました。
更に音響機材は、会場の牧師様がご趣味で素晴らしい機材をお持ちでしたので、そちらをお借りすることができました。

お式・披露宴演出打ち合わせ

クリックで拡大します。

さぁ いよいよ挙式、披露宴の内容の打ち合わせ!
今回は問題が山済みです。
なにせ、挙式をした会場で、そのまま披露宴を行うわけです。
年配のご親戚が沢山いらっしゃるとの事で、着席スタイルが条件
教会のいすを全てどけて、新しくテーブルといすを用意する事も考えましたが、沢山ある教会の長椅子を片付けるスペースが無いこと、また長距離の持ち運びにいすが耐えられないとのことから、その長椅子を活用し、着席ビュッフェスタイルにすることにしました
80名を超えるお客様を全員着席させるためには、どうレイアウトするのが一番いいのか?これが一番の課題でした。
いすの前にテーブルを並べてしまうと、礼拝堂の中に入りきらず、新郎新婦が歩くスペースすらない状態です。
考えに考えた挙句、長椅子の背もたれにある、聖書台をテーブルとして利用していただくことにしました。
横に並んでいるいすを、たてに並び替え、真ん中のスペースにお料理を並べ、両サイドに長椅子を3列ずつ配置、ゲストが出入りしやすいようにいすといすの間隔を広げ、最前列のゲストの前には、別途テーブルを設置。
テーブルが狭いためお料理はできる限り、一口サイズで手に持って簡単に食べることのできるものをリクエストしました。
更に、お式から披露宴のスタイルにレイアウトを変更する間、約30分間ゲストにお待ちいただかなければなりません。
そこで幼稚園のホールを待合室としてお借りしたのですが、幼稚園内は、もちろん土足厳禁!
スリッパを用意するも、履き替える場所がありません。
そこで、教会と幼稚園の間の通路にシートを引いて、そちらで靴を履き替えていただくことにしました。
待合室には、あえて幼稚園の雰囲気を残し、園児達が使用する小さなテーブルといすをご用意、その上にお菓子やお飲み物をセッティングして、昔を懐かしんでいただきました
この時のお菓子やご披露宴のお飲み物は、ケータリング業者に任せず、雑貨店兼喫茶店を経営されているご新婦が仕入れを行い、ご自身でご用意することでコスト削減を図りました。

クリックで拡大します。

挙式終了後、教会の外階段を利用して集合写真を撮影、その間、レイアウトをチェンジして、ゲストを聖堂へお迎えし、司会から今回の結婚式の趣旨や食事形式などを説明します。
そして、新郎入場です。
今回はプロポーズの儀式(その昔、男性がプロポーズをする際、野に咲く花を摘んで、女性に送り、OKの合図に女性はその中の一輪をとって、男性の胸に挿したと言うのがブーケ・ブートニアの始まりといわれています。その儀式を再現したのがプロポーズの儀式です)を入場に取り入れました。
最前列のゲストに一輪ずつ花を持っていただき、その花を野の花に見立て、新郎が入場する際に、ゲストからその花を受け取り、その場でブーケを作ります
その後新婦が子供達と一緒に入場し、新郎の元へ、メインテーブル前で新婦にプロポーズの言葉とともにブーケを渡します
そして新婦はその中の一輪を新郎の胸に挿し、儀式終了です。
お二人がそろったところで新郎新婦のウェルカムスピーチがあり来賓挨拶へと続きます。
ご新郎とご友人でシャンパンオープンを行い乾杯、お食事のスタートです。

クリックで拡大します。

今回のお食事は趣向を凝らしていただいたため、ケータリング業者の方からお料理の説明を頂くことにしました。
その後新郎新婦紹介として、インタビュー形式で、それぞれの時代を良く知るお母様やご友人から新郎新婦についての思い出話やお人柄などをお話いただきます
その後、新郎新婦お二人でゲストへご挨拶に廻りながら写真撮影し、終了後、ウェディングケーキ入刀へと続きます。
その後余興として、ご新婦の同級生にポエトリーリーディング&ペイントを行っていただくことになりました。
ポエトリーリーディング&ペイントなんて始めての体験で、本番当日がとても楽しみになりました。
その間にウェディングケーキの準備を整え、デザートビュッフェとともにサーブをおこない、ある程度サーブされたところでお二人の幼い頃の写真で作成されたスライドを上映
その後ご新郎とご友人3名でバンド演奏
ここでもお誕生日の方や入籍された方がいらっしゃり、サプライズプレゼントです。
演奏後に子供達からお二人に花束の贈呈があり、新郎新婦からもお返しのプレゼントが。
そして、親族代表挨拶として、おじ様たちからご挨拶を頂戴し、ご両親へ記念品の贈呈です。
今回はご新婦がアルバムをおつくりになり、それをプレゼントすることになりました。
その後ご両親からの謝辞に続きご新郎の謝辞でお開きです。
最後に新郎新婦より引き出物を手渡します。
引き出物は、ご新婦がお店で取り扱っている自慢の商品を、それぞれゲストに合わせて選ばれました
準備も整い後は本番当日、晴天を祈るばかりです。

本番当日

クリックで拡大します。

本番当日は晴天とまでは行かないまでも、雨も無く、何とか無事に写真撮影も外で行えそうです。
会場には、ご新婦のお母様の手書きの案内をはり、待合室には新郎新婦の幼い頃の思い出のお写真が飾られました
スタッフや本日お手伝いくださるお二人のご友人がそろったところで、ミーティングです。
今回はスタッフだけでなく、フォーマル感を出すためにギャルソンを手配していたり、お二人のご友人がお手伝いくださるという事でこのミーティングがとても重要になりました。
バラバラだったパーツを1つにまとめ、無事に今日の挙式披露宴が行われるかどうかは、ここにかかっていました。
メイクも完了し、挙式リハーサルです。
かわいいフラワーガールとリングボーイに先導され、大好きなお父様と腕を組み新婦の入場です。
牧師様のお陰でリハーサルもスムーズに進み、いよいよ本番です。

沢山のゲストに見守られる中、キリスト教入門講座(こちらの教会では、結婚式の前に何度か礼拝や講座に通い、礼拝の意味を学んだり、神様を中心とする営みの基礎(愛とは、結婚とは等を含め)を学びます)の際にお二人が選んだ讃美歌とともにお式が進行されました。
クリックで拡大します。無事に挙式を終えゲストのみなさんがフラワーシャワーでお二人を祝福しました。
親族の皆様と集合写真をお撮りしている間に、スタッフは大忙しでレイアウトチェンジです!
テーブルに美味しそうなお料理を並べ、お花を飾り、なんとか時間通り準備完了です。

ゲストの皆様をお迎えし、プロポーズの儀式とともに幕を開けた披露宴!
新郎新婦からのウェルカムスピーチでは、スペシャルサンクスの嵐、今回お手伝いいただいたご友人や、スタッフ、そして会場を提供してくださった牧師様やおじ様お一人お一人に感謝の気持ちを述べられたお二人、スピーチをしながら感極まり涙するご新婦にスタッフも思わず、もらい泣き。
心のこもったスピーチで、最初から感動の幕開けでした
新郎新婦お二人の紹介では、司会から簡単にお二人の経歴やご趣味などをご紹介し、その後、お母様や同級生などから、色々なお話を伺いました。
ご新郎のお母様から、ご新婦に向けてお一緒に暮らしていく際のアドバイスをうかがったり、ご友人から見たお二人の印象を伺ったりしながらインタビューが進められました。
そして、ご新婦のご友人Nさんの番です。
実は、Nさんのお誕生日が披露宴の翌日だったため、新郎新婦がサプライズプレゼントを用意していました。
インタビューの最後に、明日は何の日かご存知ですか?との質問に面食らったように、「私の誕生日です」と答えるNさん。
そこで「おめでとうございます」の拍手とともに新郎新婦からプレゼントが手渡され、突然のうれしいプレゼントに本当に驚き感激していらっしゃいました。
更に次のTさんは翌週が結婚式というおめでた続き!Nさんと同じくTさんにもサプライズプレゼントです
新郎新婦お二人の心のこもったおもてなしに、笑いあり涙ありのインタビューとなりました。

クリックで拡大します。

そしてお待ちかねウェディングケーキの登場です!
登場したのは真っ白なウェディングケーキ、このケーキをゲストの皆さんにたくさんのフルーツでデコレーションしていただき、皆さんの手で完成していただきます
これもこの披露宴のコンセプトであるゲスト参加型の結婚式の一環です。
その間、お二人は食事をしながら、皆さんの元を廻り、ご挨拶しながら、一緒に写真撮影を行いました。
ケーキが完成したところで、ウェディングケーキ入刀です。
幸せいっぱいのお二人に大きな拍手が沸き起こりました。

そしていよいよANGEも楽しみにしていたKさんのポエトリーリーディング&ペイントです。
ご新婦が通われたスタイリストスクールの同級生のKさん。
絵がお得意で、その絵に合う詩を作ってきてくれました。
その詩を朗読され、会場は暖かい空気に包まれました。
そして、その絵をお二人にプレゼントされました。
素敵なプレゼントにご新婦も大喜びでした。

そして、先ほどお二人が入刀したウェディングケーキとたくさんのデザートが登場しました。
その中の1つ、新郎の前に登場したのは、大きな大きなプリン!プリンが大好きなご新郎へご新婦からサプライズプレゼントです
こっそりケータリング業者の方にお願いしていたんです。
せっかくなので一口召し上がっていただきました。
プリンが大好きというかわいらしい新郎の姿に思わず笑みがこぼれました。
そして、お二人の写真を基にパソコンが得意なお友達が作ってくださったスライドを上映。皆さん写真を懐かしそうにご覧になっていました。

クリックで拡大します。

そして、いよいよご新郎の演奏です。
ゲストの皆さんに感謝の気持ちと、そして新婦への愛をこめてご友人とともに2曲演奏してくださいました。
このとき演奏してくださったSさんは、今月入籍したばかり、そして、Kさんの奥様は明後日がお誕生日という事で、ここでもサプライズプレゼントです。
突然のことに驚かれていましたが、お二人の暖かい気持ちに大変喜んでいらっしゃいました。
そして、新郎新婦にもかわいい天使達からお花のプレゼントがありました。
さきほど挙式でフラワーガール、リングボーイを勤めてくれた2人とともに新郎新婦からお礼のプレゼントをもらい、記念撮影です。
かわいいお子様の姿に、ゲストの皆さんもほほえましくご覧になっていました。
その後、両家を代表してお二人のおじ様からご挨拶がありました。
ご新婦側は、今回この会場をお借りするにあたってご尽力いただいた教会の日曜学校の校長先生です。
幼い頃からご新婦を見つめ続けてきたおじ様は、まるで花嫁の父のように感慨深げでいらっしゃいました。

クリックで拡大します。

披露宴もいよいよお開きのお時間です。
ご新婦からご両親へ感謝のお手紙が読み上げられました。
感極まって涙するご新婦、日頃なかなか面と向かっては言えないあふれんばかりの感謝の気持ちを大切に大切に伝えていらっしゃいました。
会場からもすすり泣く声が聞こえました。
そしてお二人からご両親にご挨拶とともに手作りのアルバムをお渡しになりました。
最初から最後まで涙涙の感動的な披露宴でした
そして、お見送りの際も、ご新婦の選ばれた引き出物を、お一人お一人に感謝のことばとともにゲストに渡されたお二人、新郎新婦お二人の人柄が伝わる感謝いっぱいのアットホームな手作りウェディングにゲストの皆さんも忘れられない結婚式となったことでしょう。

小幡ご夫妻からのコメント「結婚式では司会が中心となり進行していくのに、主役の2人とのコミュニケーションが足りずに 当日を迎えるという式場の矛盾。本当に2人のやりたい事を心からサポートしたい。」という熱いキモチを持ったプロデューサーさんです。
彼女がいなければ、この日(結婚式の日)を迎えることが出来ませんでした。
私たちのやりたい事、伝えたい事を誠意をもって理解してくれた鋭い人です。
(披露宴当日のスペシャルサンクスメッセージより)